メアリと魔女の花

「魔女、ふたたび。」というキャッチコピーが少しざわついていたり「ジェネリックジブリ」なんて揶揄されたりしている「メアリと魔女の花」を観てきましたよ。

まず背景、建物の絵作りはやはりジブリ上がりの方々多数参加しているだけあって素晴らしい。植物の描写、家や大学の建物など建築物や魔女の花、水の描写のエフェクト等はさすがなのですが、絵作りですごく気になるのが、アシストロボみたいなのや、メカ、魔法で出てくる生き物、スパイスになるであろう小道具的な物のデザインがいちいちダサい。ダサいというか、宮崎駿の不出来な真似に終わってるのがものすごくもったいなっかた。

宮崎駿作品でのロボット兵、キツネリス、ナウシカのオームをはじめとする蟲、ラピュタフラップターやタイガーモス等観てるだけで「あのデザインのフィギュア欲しい!」「あのデザインのぬいぐるみ欲しい!」と思えるようなものがないんですよ。あんな変な空飛ぶ魔法魚は欲しくない。赤毛の猿すら微妙だったよ。

引っ越してきて、会って2日ほどしかたたない地元の男の子になんであそこまでするんだとか、ピンチに箒二回も持ってくるフラナガン?あれチート?とか脚本の疑問は色々あるのだけれど、きっとそんなものはもっと圧倒的な世界観のデザインとかこだわり、「これはこうなんじゃい力」で覆せるというか、宮崎駿はそこで圧倒的に引っ張って行っていたのだと思うので、米林監督はどこかでジブリの呪縛をぶっちぎり、「俺がやりたいのはこれなんじゃー」てことができれば、ものすごいことになるんじゃないかなと思いました。

 

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